「けしからんと怒るよりも、気の毒だなあと許してあげなさい」この言葉は、某著名な方の語録の一つである。
若い頃、相手の言動、態度に「あれだけ言ってるのに! 上から目線で言いやがって! 人の気持もわからずに!」等
頭に来ることもよくあった。
しかし、「怒りは翌日へ 翌日へ」ということわざどおり、一日経てば怒りも収まるだろうと、持ち越すようにしていたが、
それで収まることも確かにある。
しかし、最後はブレーカーがショートするがごとく、爆発することもある。
爆発することで自分自身の怒りは収まるが、後味はよくない。
不意打ちを食らったように、言われた本人も気分が良くなく「けっこう気の短いやつやなー! 癇癪持ちやなー!
そこまで怒らんでも!」と言った本人の評価はがた落ちとなる。
また、冷静に考えると、怒りの大半は自分自身の立場ばかりにこだわり、
客観的に相手の立場など考えていないことが多い。
したがって、怒りの解決策は、自分自身が冷静に判断でき、相手の心の余裕がある時を見計らい、
丁寧に自分の気持を伝えることであると思う。
それでも我慢できなく、怒りを爆発してしまえば、後日できるだけ早く、癇癪起こしたことを詫び、
自分自身の気持を再度伝えることである。
それで、相手に気持ちが伝わらない場合は、相手とは「それまで」と、あっさり忘れるに尽きる。